菜園日誌

240514菜園日誌・屋根の壊れ・農薬の在庫確認とオーダー・ワイン在庫確認・会計事務など。

2024年5月14日 火曜日 雨の翌日;快晴日和り

朝陽が眩しい快晴。

洋ナシ。寒さと風のためか、花弁が少し傷んでいた。

朝、K組のO社長においでいただき、T町の建物の内部図面のための計測を行っていただく。この建物は私たちの「本社ビル」なのである。が、雪害で屋根が壊れて修理が必要となった。2014年の春以来、10年間、私としては(幼少年時代を除いて、18歳で故郷をあとにしてから)一箇所に住む最長記録の屋敷だ。しかも「本社(=本店)家屋」なので、大切にメンテしなければならない。実際には、ワイン発送のためのダンボール箱がいっぱいで生活空間を激しく圧迫している悲しい状況。

L氏と私とで、保冷庫の片付け。保冷庫「(保温機能付き)」の中で保温/保冷してあったブドウ苗・果樹苗(〜1500本ほど)は先日までですべて定植を終えた。なので、今は5台のうち3台は空っぽで電源を落としてある。

一方、冬の間「保冷庫(保温機能付き)」の中にしまって凍らないように保温していた農薬や液肥の在庫確認。ただ、昨年の秋まででほとんどすべて使い切っているので、差し当たって5月中に必要な農薬を本日新たにオーダーした(農協、それから一部は通販)。

それから市役所に行って書類提出。1)2024年(令和6年)のソーヴィニヨンブラン400本ブドウ苗の植栽図を提出。2)それから営農計画個人調査票を課長さんに手渡し。当ヴィンヤードは大いに頑張って働いて、L氏たち・Azさんたちの暮らしもなんとか立てられるように、地域の発展にも少しでも役立ちたい・・といった意気込みである。私は67歳なので、あと23年(?)ほどの時間をもらって、子供たち・孫たちの世代のために樹を植える老人へと経上がりたい、経上がった後は経落ちないように過ごしたい、そのためには・・といろいろ抱負はあれどそれぞれきわめて地味な願いなのである。10年後のことは誰にも分からない・・が、農を実践することは「良い」日々の過ごしかただ・・として、生きてみよう。(もしご興味のあるかたは、10年ほど前に書いたエッセイ 「安心な老後について」 https://quercus-mikasa.com/archives/3095 ないし 「市民科学者として生きる」 https://quercus-mikasa.com/archives/488 などをご覧いただけましたら幸甚です。)

畑はタンポポが明るい。新緑で山が笑っている。

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ひとつのケージに450本のワイン瓶。一層に50本。これを9層に積み上げる。

次いで、

ワイナリーに行って、ワインの発送1件。7月21日に予定されている三笠市のワインフェスのためのワインもコンテナに詰め替えて準備完了。次いで、現在の在庫確認。帳簿との照らし合わせ。これが意外と難航。5月の発送後の在庫数が、200本とか、100本とか、在るはずのものが無い?・・真っ青である。そんなはずはない・・良く検討してみると、出庫在庫表に毎回きちんと出庫数を記載していたのに、在庫数の欄、引き算すべきところを間違えて、途中から足し算などしてしまっているところを発見。誰が間違えたかは不問に・・本当に限界に近いまでに日々仕事しているゆえの間違いだから(むしろ、いずれ功労の勲章を贈りたい。零細家族企業ではそれぞれがひとりで何役もの仕事をこなして、眠りたい時間も削っているのだ)。・・それら(複数の)計算間違いを修正したら、嬉しいことに(あるいは当たり前のことに)見事に計算が合い正解に辿り着いた。教訓:次回からは暗算せず、筆算ないし電卓を用いよう。思わぬ長時間を要してしまった。

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今日は火曜日なので、必要な事務をこなす。会計、その他。零細企業は・・云々の愚痴を溢したく、胸の辺りにムカムカ感がないことはないが・・これも乗り越えなければ。

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顧客の方からお電話をいただき、ワインの発送に抜かりがあったことに気づいた。ダブルチェックで防ぎたいミスなのだが、ダブルでミスしてしまった。トリプルチェックの工夫が必要か・・。売り切れてしまったものは、どうしようもない。売り切れによる欠品(バックオーダー)のお詫び他確認のメール。

夜になって、必須用件なのに行い忘れてしまったことを思い出して、L氏を誘ってもう一度、ワイナリーへ。仕事が多くなると失敗も多くなる。これもシステム改善で乗り越えなければ。

そのついでに畑の倉庫へも・・ワイヤー繰り出し器(農の道具)の自作のプランのための計測、ノギスにて。

パソコンを開ける・・と、

書類の郵送の依頼のメールを発見して、ハンコなど押して書類を作り、封筒に入れて切手を貼って、駅前十字路のポストへ投函。ペーパーレスにも戸惑いを感じている(なおかつ、プリントを省略すると失敗ばかりの)私であるが、今の世で「ハンコを押して切手を貼って郵送」を要求されるというのにも戸惑う(ペーパーレスにして欲しいと心の中で願うが、現実には素直に施行)。

夜は家人を迎えにM駅に。

遅い夕食。

夜、ブログをアップ。箇条書きで些細な現実記録を連ねるのは品がないと思うが、農業日誌ということで許してもらおう。

これから、

すぐに眠ってしまいそうだが、ドストエフスキー「未成年」の訳本を読み進めるつもり。二十歳の頃に読んだ本を再び読み返している。アルカージイの理想:ロスチャイルド・・理解は進むだろうか。なぞが深まるだけだろうか。

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