菜園日誌

菜園日誌アルバム:2019年ワイン・ポスターの画像をご紹介します。

 

今回は、2019年ヴィンテージのワインのポスターを作りました。

ポスター200923d

写真画像のご紹介:

畑からよく見えるのは、北海道浦臼の連山です。

今年の冬は空知地区でも雪が少なく、雪解けも例年よりもずっと早かったのです。おかげで(パラドクシカルで皮肉なことに)、北向き斜面で谷間に位置する私たちのブドウ畑はかなり厳しい凍害に見舞われました。

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5月になるとタンポポの灯りでまばゆいばかりです。ブドウの芽吹きもちょうどこの頃となります。

ブドウの芽生えは美しい覆輪の葉っぱです。

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ブドウの花が咲くのは6月末から7月上旬です。ブドウは風媒花です。この花の時期に雨が降ってどんよりした天気が続くと、花や果実が灰色かび病に侵されやすくなります。一方、この時期に好天に恵まれれば豊作の秋を迎えられる可能性が高まります。

ブドウの実が熟してくるのは8月下旬。いわゆるヴェレーゾン、実が柔らかくみずみずしくなって、酸っぱさの中にも、甘みがのり始めます。ブドウは本当にいっぱい、いっぱい実って、実に豊産! 実りの秋の充実感があります。

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9月8日から14日までの一週間、東京の大学生3人を農業研修生として迎えました。わが家に泊まっていただきながら、いっしょに楽しく農作業に励みました。ブドウ垣根の木柱の杭打ちや番線張り、ブドウの芯止めや病果除去の作業など、私たちホスト農家も仲間と仕事できる楽しさを存分に味わうことができました。夜はワインのテイスティングも行い、いろいろな料理も楽しみました。また来年もいらしていただけるとのことで、今から楽しみにしています。

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2019年ヴィンテージのワインのリリースを2020年10月1日から開始します。

2018年ヴィンテージのワインはバッカス100%とブラン(シャルドネ70%とソーヴィニヨンブラン30%のブレンド)でした。

一方、今回リリースする2019年ヴィンテージは、バッカスの方がバッカス91%+ピノ・ノワール9%のブレンドで、シャルドネの方はシャルドネ100%です。残ったソーヴィニヨン・ブラン2019は今も樽の中で熟成中、恐らく今年の12月頃の瓶詰めとなる見込です。

いろいろと勉強させていただいている私のワイン修行ですが、今年の4月、バッカスとピノのブレンドを試飲したおりには、ブレンドによって両者の香りが溶け合い、香りに豊かな広がりが生じているのに驚きました。ブドウ栽培とワイン作りのさまざまな可能性・奥深さ・面白さの一端を垣間見たように思いました。瓶内でも熟成でどのように変わって行くか、それも楽しみです。

今回はワイングラスといっしょにツーショットの写真を撮ってみました。

世界標準のテイスティング用のグラスを用いてテイスティングの修行をしなければならない未熟な私ではあるのです。が、時にはちょっと贅沢に、(上の写真のような)大きなワイングラスに香りをいっぱいにして、自作のワインを楽しむ時間も持ちたいとも思います。(・・しかし、平生の農作業や秋の収穫とワインの仕込みなど、忙しくて、慌ただしくて、夢中で、くたびれて眠くなって、なかなかそのようなゆとりの時間が持てないのも現実です。)

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